肩がこらない独り言ブログ「ツイッター」

Twitterが大ブレイク

(2007年7月9日 日経パソコン)

登録ユーザー倍増

鳥がさえずるごとくぺちゃくちゃしゃべる--そんな意味のネットサービス「Twitter(ツイッター)」が米国で大ブレイクしている。2006年末からブームに火が付き、ここ数カ月で登録ユーザー数は毎月倍増する勢い。日本語も使えることが知れ渡ると国内にも波及し、今や日本人ユーザーは全体の約3割に上る。

たわいもない独り言
時系列

その正体は一言でいうと、1行程度の文章を書き込める雑記帳。ブラウザーでTwitterのサイトにログインすると自分専用のページが現れ、その時にしていることや見聞きした出来事などを書き込む。書き込んだ文章は画面下部に時系列で並ぶ。ポイントは、招待した別のユーザーの書き込みもリストに加えられること。たわいもない独り言を仲間内でつぶやき合って楽しめるのだ。

「Haru」「Timelog」
「エキサイトつぶろぐ」「もごもご」

Twitterに続けとばかり、米国では「Jaiku」「Tumblr」など類似したサービスも登場し始めた。そして日本でも2007年5月以降、「Haru」「Timelog」「エキサイトつぶろぐ」「もごもご」が相次ぎスタートした。国内サービスは、味付けを日本人向けに少々変えることでTwitterと差異化を図ったのが特徴だ。例えばコメント機能がその一つ。あるテーマに沿って、複数のユーザーが次々とコメントを付けていける工夫を施した。Haruでは「朝ごはん」「お天気」といったキーワードを指定してコメントを寄せ合える。またエキサイトつぶろぐは、時事ネタを話題の火種として提供してくれる(右下画面)。携帯電話への対応も国内サービスならではだ。

ブログやSNSに疲れた
mixi(ミクシイ)

独り言ならブログでもできるし、仲間と交流したいならmixi(ミクシイ)に代表されるSNSがあった。Twitterのどこが楽しいのか。実は「ブログやSNSに“疲れた”ユーザーが飛び付いた」(もごもごを提供するドラゴンフィールド)という背景がある。ブログは、タレントやアルファブロガーと呼ばれるプロの書き手が急増し、一般人には敷居が高くなってしまった。紙の日記と同様、長続きしにくいのも事実だ。

第三者に個人情報

一方のSNSは、ユーザーの急増に伴い気楽な書き込みがしづらくなった。書き手が特定されやすいことが裏目に出て、第三者に個人情報がさらされて事件や犯罪に巻き込まれるケースが相次いだ。「踏み逃げ(読み逃げ)禁止」をうたい、強制的な交流を強いるユーザーが一部に出てきたことも、気楽な利用を妨げている。

駅前探険倶楽部
TwitterのID

その点、短い独り言を書くだけのTwitterは敷居が低く長続きしやすいし、書き手が特定されにくく好き勝手なことを気楽に書きつづれる。もちろん返事を書く必要もなく、いわば書き逃げでOKという「“ゆるい”コミュニケーションが魅力」(Haruを提供するアセントネットワークス)なのだ。そこに注目して、駅前探険倶楽部や東京メトロポリタンテレビジョン、マツダなどは自身でTwitterのIDを取得してユーザーに情報提供を試みている。

招待不要

必ずしも仲間を招待しなくても楽しく使える。1日の合間につぶやき続け、日記代わりに使うユーザーも多い。もごもごのように日付別に書き込みを整理してくれるサービスなら、後日読み返すのも楽。ブログやSNSで挫折した方は挑戦してみる価値がありそうだ。

ブログ、SNSより気楽
twitter.com

2006年3月に米国で始まった「Twitter」。たわいもないことを1行程度書き込み合うサービスだ。ブログより敷居が低くて長続きしやすく、SNSより気楽に交流できることが受け、日本人を含め利用者が急増している(http://www.twitter.com/)

「2ちゃんねる」のような掲示板機能

国内企業も日本人の嗜好を踏まえた類似サービスを続々と開始。知り合い同士の交流に加え、時事ネタに対して自由に1行コメントを寄せ合うなど、「2ちゃんねる」などの掲示板に近い機能も用意した(エキサイトつぶろぐ http://tsublog.excite.co.jp/)

最大140文字の「つぶやき」を投稿

(2009年9月2日 日経コンピュータ)

2006年7月から運営

ブログよりも短い文章を投稿

最大140文字の「つぶやき」を投稿・閲覧できるWebサービスの名称。米ツイッターが2006年7月から運営している。ブログよりも短い文章を投稿することから「ミニブログ」や「マイクロブログ」とも呼ばれる。「twitter」はもともと「鳥がさえずる」という意味の動詞である。

ツイッターに参加するには
アカウントを作成

ツイッターに参加するには、最初にメールアドレスを登録し、アカウントを作成する。ログインした最初の画面では「いまなにしてる?」という文字が、投稿画面とともに表示される。「今、ご飯を食べている」といった簡単な内容のほか、時事問題への意見や、日常生活や仕事の感想、Webページの更新案内など、参加者がツイッターへ投稿する内容は様々だ。

ツイッターの特徴
相手を特定せずに書き込める

ブログやチャットといった既存のコミュニケーションサービスと比べて手軽に利用できるのがツイッターの特徴だ。140文字以内の短文に制限されていることから、ブログよりも簡単な文章で済む。チャットは相手を特定したうえで質問や意見を投稿するが、つぶやきを前提にしているツイッターは、相手を特定せずに内容を書き込める気軽さがある。

短文の投稿機能
「フォロー」機能

ツイッターは短文の投稿機能に加え、他人の投稿も閲覧できる「フォロー」機能を用意している。知り合いやプロフィールなどから気になる他人を見つけてフォローすることで、自分のアカウントのページに、他人のつぶやきを表示できる。自分のアカウントをフォローする人を「フォロワー」と呼び、フォロワーが多いほど自分の発言の影響範囲が広いことになる。

「タイムライン(TL)」
「リツイート(RT)」

ツイッターでは「タイムライン(TL)」と呼ぶ表示画面を採用し、自分の投稿内容に加えて、他人が投稿した感想や意見を時系列で同一画面上に表示する。気になった投稿や、自分に向けて発信された他人の投稿に対しての返信機能もある。このほか他人が投稿した内容を引用する「リツイート(RT)」と呼ぶ機能も備える。自分の投稿した文章を公開し、誰もが自由に閲覧できるようにするか、許可した人のみ閲覧可能にするかを選べる。

日本の利用者78万3000人
半年間で4倍弱

調査会社のネットレイティングスによると2009年6月時点で、日本からのツイッター利用者は78万3000人。2009年1月時点では20万人であり、半年間で4倍弱になった。米国では2009年5月時点で1708万人の利用者がいる。

キャンペーン情報
プレスリリースをツイッター経由で配信

利用者の増加に伴い、ツイッターをマーケティングの手段として活用する企業が増えてきた。デル日本法人は2009年4月に、キャンペーン情報を提供したり、顧客からの問い合わせに回答したりするためのアカウントをツイッターに開設。2009年8月中旬時点で約4800人が利用している。このほか日本IBMと日本オラクルはプレスリリースをツイッター経由で配信している。日本IBMは約1600人、日本オラクルは約850人のフォロワーを獲得した。

オバマ大統領が2008年の選挙時に活用
広報・宣伝活動での利用が進んでいる

ツイッターが普及している米国では、バラク・オバマ大統領が2008年の選挙時に活用。様々な分野の広報・宣伝活動での利用が進んでいる。オバマ大統領は就任後もアカウントを利用し、政策などについて投稿している。日本でもツイッターを利用して日常の政治活動の様子を報告する議員がいる。

フェイスブック(Facebook)
リンクドイン(Linkedin)、タンブラー(Tumblr)

ツイッターは米国で、米グーグルに続くWebサービスの1つとして注目を浴びている。ツイッターのほか、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の「フェイスブック(Facebook)」や「リンクドイン(Linkedin)」、ツイッターに類似したサービス「タンブラー(Tumblr)」などが、“ポスト・グーグル”の例だ。

すぐに使える! Twitter活用術

ツイッターの始め方

(2010年5月10日 日経パソコン)

ボタン

たった140文字でコミュニケーションを図る「Twitter」。まさに“つぶやき”程度の文字しか入力できないが、友人・知人にとどまらず、学校や企業などでも使われるようになっている。そこで、Twitterの活用法を2回にわたってお届けする。ボタンもある。まず前編では、Twitterの効用とその始め方を解説しよう。

つぶやき
芸能人

テレビや新聞でも、連日のようにその名前を耳にするようになった「Twitter(ツイッター)」。著名人や芸能人のTwitter上での発言が、そのままニュースになることも多いし、地震や事故の現場からTwitterを介して生のレポートが届くこともある。企業が広告メッセージをTwitterで発信したり、企業内でグループウエア代わりに使ったりと、その用途は多岐にわたる。もちろん、個人が日記代わりに使うこともある。

「さえずる」という意味

Twitterが人気を博している理由は、何よりもまずその手軽さにある。下の図1を見れば分かるように、Twitterは、Webブラウザーから利用できる無料のWebサービスだ。Webブラウザーで文字を入力し、「ツイート」ボタンを押す─たったそれだけで、インターネットに自分のメッセージを投げ込むことができるのだ。ちなみに、ツイートは「さえずる」という意味。ただ、日本のツイッターの世界では「つぶやく」と使われることが多い。

鳩山由紀夫首相アカウント
日本語版は2008年4月に開始

Twitterは2006年に米国でスタートした。日本語版は2008年4月に開始。政治家や著名人のユーザーから火が付き、次第に新聞やテレビでの露出がアップ。新聞社やテレビ局も次々と自ら公式アカウントを設置し、勢いに拍車をかけた(図2)。調査会社ネットレイティングスによれば、2009年12月の時点で日本のユーザー数は200万を超えたという。日本語版の正式サービス開始から、わずか8カ月ほどで達成したことになる。2010年元旦には鳩山由紀夫首相が公式アカウントを設置。日本におけるTwitterブームは1つの頂点に達したといえる。

ブログにはない魅力

Twitterのメリット・デメリット

では、Twitterのメリット・デメリットとして考えられるのはどういう点か。それを整理したのが図3だ。

メリット
チャットにない魅力

まず、メリットとして考えられるのが、コミュニケーションツールとしての有用性だ。ブログを書くには、それなりの手間が掛かるし、チャットは話す相手がその場にいないと成立しない。でもTwitterなら、思い立ったその瞬間にメッセージを書き込むだけ。ほかのユーザーからの反応は、リアルタイムでも確認できるし、後から見ることもできて、自由度が高い。コミュニケーションツールという点では、ブログやチャットにない魅力があるのだ。

全角140文字という制約

また、入力できるのは1回当たり全角140文字という制約がある。ただ、だからこそ、伝えたいことを精査して届ける意欲がわく。それを繰り返せば、文章を要約するというスキルの向上も見込めるだろう。

ワンクリックで登録

情報を受ける側から見ても、手順は実にスムーズで簡単。自分の欲しい情報を発信するユーザーを、ワンクリックで登録していくだけだ。登録を外すのもワンクリックで済む。Twitterは自分の嗜好に合わせた情報収集ツールなのだ。

課題
個人情報が丸裸にされてしまう危険性

もちろん、課題もある。例えば、規定の140文字ではうまく伝わらず、当初の意図とは異なる形でつぶやきが独り歩きしてしまうケースが考えられる。特に、個人情報を想起させるようなつぶやきは避けたいところ。複数のつぶやきをたどることで、個人情報が丸裸にされてしまう危険性も出てくる。

なりすまし

赤の他人が別人を演じる「なりすまし」も課題となる。首相や芸能人など、大きな影響力と知名度のあるユーザーであれば、運営元から「公式アカウント」として本人認証を受けられるが、一般ユーザーではなかなかそうはいかない。

スパムアカウント
不特定多数のユーザー

アダルトサイトやギャンブルサイトへの誘導を目的にしたスパムアカウントも登場してきている。不特定多数のユーザーを一方的に登録して、カモにできそうな相手を探す出会い系のようなサービスもある。運営側に通報する仕組みはあるが、ユーザーの増加が速く、イタチごっこのような状況だ。

ノウハウ

まだ始まって間もないサービスであるがゆえに課題も多い。とはいえ、鮮度の極めて高い情報のやり取りを実現できるのはやはり魅力的だ。そこで、Twitterの魅力を伝えていく。早速、使いこなすためのノウハウを紹介していこう。

ワンクリックで情報発信
瞬時に情報を発信できる

図1 140文字以内で入力し「ツイート」をクリックすると、「最新ツイート」と、自身のページに投稿した内容が表示される。もちろん、自分のことをフォローしている人たちの画面にも同じ内容が表示される。つまり、瞬時に情報を発信できるわけだ

企業も海外セレブも、Twitterブームに沸く
直接コンタクトできる

図2 一足早くサービスを開始した米国に追い付け追い越せとばかり、日本でも個人と法人を問わず参入が相次いでいる。情報発信者の顔が見え、直接コンタクトできるのも魅力だ

使いこなしにはコツが必要

図3 気軽に始められる分、使いこなしにはコツが必要なTwitter。メリットとデメリットを把握して、節度を持って上手に付き合うことが大事だ

使えば分かる、Twitterのツボ
最初のステップ

Twitterは誰もが手軽に始められる便利なツールだ。実際に使ってみれば、その簡単さはすぐに分かる。ここでは、Twitterを利用する最初のステップを解説しよう。

ユーザー情報を入力

まずは、TwitterのWebサイト(http://twitter.jp)にアクセスして、画面右上の「今すぐ登録」をクリック(図4)。すると、「Twiterに参加しましょう」というメッセージと共に、ユーザー情報を入力する画面が現れるので(図5)、必要な情報を入力していく。名前、ユーザー名、メールアドレスの3項目は、既存のユーザーと重複していないかどうか、自動判定される。パスワードの堅牢さも自動でチェックされ、ユーザー名をそのままパスワードにしたり、同じ文字を羅列するような安易な設定はできないようになっている。

人に知られたくない場合
チェックボックスをオフ

なお、メールアドレス入力ボックス下にある、「他のユーザーがメールアドレスを手がかりに探せるようにする」という設定は、初期状態でオンになっている。最初は様子見で、人に知られたくないのであれば、チェックボックスをオフにしておこう。

画像認証の手続き
手順に従って入力すれば登録完了

必要事項を入力したら、「サービス利用規約」を確認して「アカウントを作成する」をクリック。画像認証の手続きが始まるので、手順に従って入力すれば登録完了だ。

まずは著名人を「フォロー」
Twitterが推薦するユーザーのリスト

登録が済むと、Twitterが推薦するユーザーのリストが表示される(図6)。「芸術/デザイン」「エンターテイメント」「ファッション」などカテゴリー別にユーザーが並んでいる。ここでは鳩山首相のアカウントをフォローしてみよう。鳩山首相のアイコンの右側に表示されている「フォローする」ボタンをクリックすると、表示が「フォロー中」に変わる(図7)。ほかにも気になるユーザーがいたら、同様のステップでどんどん追加していく。気になるユーザーは、公開されていれば氏名やメールアドレスで検索できる。

マイページの完成

フォローしたいユーザーの追加が終われば、マイページの完成だ(図8)。ただし、まだ登録したメールアドレスが本人のものかどうかを認証していないので、画面上に警告メッセージが表示される。

警告メッセージが表示される
認証されれば表示されなくなる

この警告メッセージは認証されれば表示されなくなる。先ほど登録したメールアドレスあてにTwitterから届くメールをチェックしよう(図9)。このメールに記載されたURLをクリックすれば、以降は警告メッセージが消え、すっきりしたマイページが表示される(図10)。

基本的な作業は終わり
次回以降は「ログイン」ボタンから

これで使用開始までの基本的な作業は終わりだ。アカウントをいったん登録してしまえば、次回以降はTwitterのトップページ最上部の右側にある「ログイン」ボタンからユーザー名とパスワードを入力するだけで、マイページにアクセスできる(図11、図12)。

Twitterを使いこなすための前提知識を紹介
自身のニーズに応じて使ってみて

思うままにつぶやくもよし、ほかのユーザーが発信する情報を収集するもよし。自身のニーズに応じて使ってみてほしい。もちろん、まだまだTwitterは奥が深い。次ページからは、Twitterを使いこなすための前提知識を紹介していく。

登録はTwitterのトップページから

図4 Twitterのトップページ(http://twitter.jp)にアクセス。画面右の「今すぐ登録」をクリック

必要事項を入力

図5 名前やユーザー名、メールアドレスなどを順番に入力していく。自動で入力した情報が他のユーザーと重複していないか、パスワードは堅牢か、などをチェックしてくれる。すべて入力したら「アカウントを作成する」をクリック

試しに、「おすすめ」のユーザーをフォローしてみる

図6 最初にフォローすべき「おすすめ」のユーザーが表示される。フォローしたいユーザーの「フォローする」をクリックするだけ。ここでは鳩山首相のアカウントをフォローしてみよう

図7 鳩山首相のアカウント部分に「フォロー中」と付いた。これで、鳩山首相がつぶやくたびに自分のホーム画面に表示されるようになる

マイページができる

図8 「おすすめ」ユーザーの登録が完了すると、自分のホーム画面が表示される。このときはまだ、認証作業が済んでいないので画面上部に警告のメッセージが出る

メールで本人認証

図9 先に登録したメールアドレスに、本人確認メールが届いているはず。そのメール中に表示されたURLをクリック

図10 本人ということが認証できたので、画面上から警告メッセージが消えてすっきりした

登録後は簡単ログイン

図11 ユーザー登録して以降は、トップページでユーザー名とパスワードを入力することでログインできる

図12 マイページには、時系列順にフォローしているユーザーのつぶやきと自身のつぶやきが表示される

Twitterをもっと知る!
知っておきたい用語とルール

Twitterを始めるのは簡単だが、使いこなすには、知っておきたい用語とルールがある。ここでは、そうしたTwitterならではの作法を解説しよう。

基本的な用語

「ツイート(Tweet)」「Timeline(タイムライン)」

まずは基本的な用語から。投稿する行為そのものをTwitterでは「ツイート(Tweet)」と呼ぶ。この140文字以内でつづられたツイートを、時系列順に並べたものが「Timeline(タイムライン)」だ。自分のツイートのほかに、他人のツイートもこのタイムラインに入ってくる。

「フォロー(Follow)」「フォロワー」

その他人のツイートを、タイムラインへ追加する作業が「フォロー(Follow)」だ。逆に自分がフォローされたら、自分をフォローしている相手のことは「フォロワー」と呼ぶ。自分がフォローしているユーザーと、自分をフォローしているユーザーの数は、画面の右側に表示されているはずだ。フォローするかしないかは、ワンクリックで切り替えられる。

重要なルール

「返信」「リツイート」「ハッシュタグ」

さて、ツイートを重ねていく中で、身に付けておきたい作法がある。特に重要なのは、「返信」「リツイート」「ハッシュタグ」。これら3つのルールは、ぜひ押さえておきたいポイントだ。

返信ツイート

直接「@」マークとアカウント名を入力

まずは、返信から。誰かのツイートに対して返信やコメントをする場合は、ツイート本文の右下に表示される「返信」をクリック(図13)。するとツイート入力画面に「@」マークが付いた相手のアカウント名が出る(図14)。これに続けて、返信ツイートを書き込めばいい。「返信」をクリックせず、直接「@」マークとアカウント名を入力してツイートしても同じ効果となる。

注意点

注意したいのは、自分の返信が表示されるのが、相手だけでないという点だ。表示されるのは、相手と自分、それにその両者のアカウントを両方ともフォローしているユーザーだ。どちらか一方のみをフォローしているユーザーのタイムラインには出てこない。

リツイート(ReTweet)
自分のフォロワー

面白いツイートを見つけたら、自分のフォロワーにもそれを伝えたい。Twitterを使っていれば、そういう場面も当然あるはずだ。そんなときは「リツイート(ReTweet)」の出番。該当するツイートの右下にある「リツイート」をクリックする(図15)。「リツイートしますか?」と表示されるので「はい」を選べばOKだ。リツイートした直後には、マイページに最新ツイートとして内容が表示される(図16)。タイムラインには出てこない。

リツイートの一覧

もし、リツイートの一覧を見たいなら、右側のサイドバーの「リツイート」から、リツイート専用のタイムラインを呼び出せる(図17)。フォローしているユーザーがリツイートした内容は、通常のタイムラインに表示される。リツイートしているユーザー数も分かるので、注目を集めているツイートが一目で分かる。

ハッシュタグ(HashTag)
人気のトピックを抽出したい場合に使用

さらに、Twitter全体から人気のトピックを抽出したい場合は、「ハッシュタグ(HashTag)」を使うと便利だ。ハッシュタグは、特定の話題をグルーピングする機能。半角の「#」マークの後ろに半角英数でキーワードを入力して区別する。例えば、ウインドウズに関するツイートなら「#windows」となる。

検索窓からハッシュタグを検索

マイページの右サイドバーにある検索窓からハッシュタグを検索すれば、該当するハッシュタグを盛り込んだツイートがずらりと出てくる(図18)。逆に自分でハッシュタグ入りのツイートをすれば(図19)、そのツイートをほかのユーザーが見つけやすくなる。ユーザー同士がどんどんつながる仕組みだ。

Twitterを使いこなすための基礎用語

アカウント(Account)

Twitter上で表示されるユーザー名のこと。自身のアカウントに「@」を付けて、ブログなど他のWebサービスで紹介しているユーザーも多い。1度登録したアカウントでも、マイページの「設定」で後から変更できる。

ツイート(Tweet)

140文字以内で書き込まれた投稿コメントのこと。投稿コメントを入力し、決定する際のボタンにも「ツイート」の表示がある。以前は「つぶやき」と表示されていたが、英語版と表記を統一するために変更された。

タイムライン(Timeline、TL)

時系列順にならんだ、自身と登録ユーザーによる投稿コメントの一覧。タイムラインに表示できる投稿コメントの数は20までで、それ以前のものはタイムライン最下部の「もっと読む」をクリックすることで確認できる。

フォロー(Follow)

投稿コメントをチェックしたいユーザーを登録すること。フォローした相手には、その旨を伝えるメッセージが最初に登録したメールアドレスあてに届く。フォローするのも、フォローを解除するのもワンクリックで済む。

リツイート(ReTweet、RT)

ほかのユーザーが投稿したコメントを、広く伝播させるため再投稿すること。RTと略される。Twitterの公式機能では、投稿をそのまま転送する形になる。リツイートされた投稿のみを抽出して表示することも可能だ。

ダイレクトメッセージ(Direct Message)

互いにフォローし合っているユーザー間でやり取り可能な、簡易メール機能のこと。一方的にフォローしている場合は利用できない。マイページの右側のサイドバー上にある、「ダイレクトメッセージ」から送信できる。

返信は「@」を付ける

図13 ツイートに返信したいユーザーがいたら、「返信」をクリック 図14 すると、ツイート入力画面に、相手のアカウント名が「@」マーク付きで表示される。この表示に続いて入力すれば、その相手に対して返信できる

別ユーザーの発言を引用する

図15 ほかのユーザーのツイートに表示される「リツイート」をクリックすると、「リツイートしますか?」と表示されるので「はい」を選択する

図16 リツイート完了。「最新ツイート」に内容が表示される

図17 リツイートはマイページのトップ画面に表示されないが、右サイドバーの「リツイート」をクリックすれば、内容を確認できる

特定の話題をピックアップ

図18 画面右のサイドバーの検索窓に「#ramen」と入力すると、ラーメンに関するツイートが一覧表示される

図19 自分でつぶやく場合は、ツイートの最後に、前後を半角スペースで区切り「#ramen」と入力すればいい